※本記事はDTM・作曲初心者向けのものです。音楽の専門教育を受けている方や、既に作曲をマスターされてる方からすると(?)となる箇所が多々あると思いますが、平にご容赦を…
最初はあてずっぽうで作ってました
今でこそ自分で思った音は譜面やピアノロールに書くなり、実際弾いてみたりできるようになってますが、DTMを始めた当初は全然ダメでした。
どのくらい酷かったかと言うと
- 楽器弾けないので、打ち込みは全部マウス
- 白鍵のドレミファソラシドしか知らず、自分の頭の中で鳴ってる音が分からない
- 一音一音合ってるか、音がぶつかってるか確認しながら試行錯誤
- ひどい時は一つの音を決めるのに数日費やしたことも
という惨状でした。その当時のひどい作品が残ってたら良かったんですが…。
本気で曲が作りたければ、流石にこれじゃまずいと思い、まじめに音楽の勉強を始めたのは大学生になってからでした。とはいえ音楽の土台が何もない状態で、何から始めたらいいのかも見当が付かず、試行錯誤するばかりでした。そのうち、どうにかこうにか曲らしきものを作れるようになって行ったわけですが、その中で何が一番作曲力の向上に効いたのかというと、
まず各調の音階とコードを学ぶこと
でした。ギターのおかげでコード(和音)というものがあることは知ってましたので、コード進行に鼻歌のようにメロディーを付けていけばいいんじゃね?ということで、とりあえず12のメジャーキーの音階と和音を、次にマイナーキーも含めて、ろくに弾けないMIDIキーボードでひたすら反復練習してました。
その結果どうなったかというと、
- 頭の中で鳴ってる音と、実際のノート(鍵盤)を対応させられるようになった
- また思いついたメロディーが、どの調(音階)なのか大体分かるようになったので、音選びに迷わなくなった。あるいは、分からなくても弾いて確かめられるようになった。耳コピも楽になった。
- 曲や楽器の性質に合わせて、最適な調(キー・長/短)を選べるようになった
- コードを覚えたので、市販の歌詞カード等に書いてあるコードを、鍵盤で鳴らして遊べるようになった
わけです。以前の一音選ぶのに数日かかっていた惨状と比べたらだいぶマシになりましたね。
しかし、私はゲームや映画のサントラオタで、壮大な音楽や抒情的な音楽を書きたかったので、もちろん上記だけでは、自分の書きたい曲は全然作れるようになりませんでした。
しかし、調が分かるようになると、同じ和音が、構成音は違えど複数の調に出現することが分かります。また、調によって使われる文脈が異なったり、構成音が変わることで雰囲気も大きく変わりますよね。スケールの概念が芽生えるわけです。
和音が分かるようになると、その背後にある力学を感じ取ることができるようになりますよね。また、フレーズが積み重なって和音を構成していることが分かりますよね。和声の概念が芽生えるわけです。
あとはお決まりの音楽理論のコースで、和声法と(不十分ながら)対位法、そしてスケールを習得しながら、実際の譜面や演奏に即して、楽器やジャンルごとのアレンジを学んでいったわけです。今でも勉強したいこと・勉強せねばならないことが多すぎて泣きそうですが!!!
まとめ
まとめると、作曲をちゃんとやりたいけど、どこから勉強したらいいか分からない人は、まず鍵盤で各調の音階と和音を練習するといいよという話でした。
上記の話は、ピアノなど先生についていて、音楽的な訓練をちゃんと積んできてる人にはあんまり必要ないかとは思います。ですが、カラオケなどでちゃんと音が取れるぐらいの音感のある人で、今まで音楽をやってこなかったけど、これからバンドやDTMを始めてみたいなと思ってる人にとっては、何歳であったとしても、結構役に立つんじゃないかと思います。